ウルトラマンはやっぱりCOOLだぜ。
なぜ今PT110なのか
Librettoを売ってから、俺は次の携帯端末をどれにするか悩んでいた。しかもタイミング良くLibretto60、パワーザウルス、カシオペアが発売される時期だった。
Librettoを売ってしまったきっかけはLibを落としてHDDクラッシュを招いたことだ。できるならHDDの無いほうがいいが...と悩みつつ、店頭に並んだ各機種を触ってみたのであった。
Libretto60 |
長所 | Windows95でなにかと便利。記憶容量が多い。20に比べて速くなっている。 |
短所 | Windows95は動作が重いし、不安定になってくる。HDDクラッシュの危険性がある。ちょっと重いし大きい。 |
パワーザウルス |
長所 | カメラカードを付けると、今使っているWiZとQV-10Aの組み合わせよりもスペックが上になる。各機能の起動が速い。 |
短所 | 電子手帳にしては大きいサイズとバッテリのもち時間の短さ。お仕着せのシステムでカスタマイズができない。 |
カシオペア |
長所 | Windows95、QVシリーズとの親和性が高い。 |
短所 | 画面が狭い上にWindows風のGUIでは実用領域が小さすぎる。全体的に遅い。Ver.2が発表されている。 |
と(あたりまえだけど)どれも一長一短である。というかどれも短所の部分が気に入らない。結局、購入の決め手がないまましばらくすごすことになった。
ある日、VIRTUAL T-ZONEを見ていた友人が「PT110が39,800で売ってる。」と言った。「ああ、WebBoy発売のときに安くなったままなんだね。」と俺は答えた。その直後、俺は天啓をうけた。
そうだウルトラマンがあった!
ウルトラマンなら小さいし軽いしATAフラッシュ起動でDOSならばっちりだ。そう思った瞬間、俺は気絶した。気がついたのはセキュアモードで注文ボタンを押した後だった。しかしWebBoy自分で買ってるくせにどうして気がつかなかったんだろうか?
注文したら使う用意だ
注文した後は、ひたすら資料を読む。internetのサーチエンジンで探し、Mobile PCのバックナンバーを読み漁る。いろいろ情報を収集するうちにIBMの技術者がPT110にかけた思いなんかを知ることができ、ますます気に入った。開発裏話まで興味を持ったのはMacintosh以来である。
とりあえず記憶容量が少ないのでコンパクトフラッシュ30MBを注文(まだこない)。それまでは手持ちのATA Flash20MBで感覚をつかんでおく。
ついにきたぜウルトラマン
おお!小さい。まずはPT110最大の特徴である電話機能を使ってみた(なぜ?)。
うわあ。ほんとに使える!
この楽しさだけで買ったかいがあるというもの。内蔵のパソナウェアを一通り使ってみた後、手持ちのATA FlashにDOSをインストール。しかし通販で買ったのは本体のみ。FDを使うにはポートリプリケータが必要だ。
ここで愛機ThinkPad535の登場。ThinkPadはPT110と同じくPCカードスロットから起動することができるという特殊技を持っているのだ。ThinkPadをPCカード起動に設定してDOSのシステムをインストールする。ついでにWebBoyもインストールする。ほかのファイルは通常のPCカード扱いでThinkPadからコピーしてやる。これで仮の環境が出来上がった。
はやく来い来いコンパクトフラッシュ
余っているPCカードスロットを使おうとしてドライバを入れてみた。が、しかしドライバの読込でエラーが発生する。いろいろやってみたが結局だめで、説明書に書いてある「PCカード起動の場合、ものによってはエラー起こることがある」にはまっているのだろう。まあ本命はコンパクトフラッシュ起動なので、あまり気にしない。モデムカードくらいはドライバ無しでも電源投入時に認識してくれるので、あまり問題はない。
ウルトラマンといえば
CanonのCE300である。カメラカードである。なので買った。
さすがにPT110専用品。すばらしい。しかし手ブレが起きやすいので使いづらい。
PCカードを使いまくる
PCカードはちゃんと使えたのだった。説明書を勘違いして読んでいたのが原因だった。
たいていのノートPCのPCカードスロットは下がslot0、上がslot1なのだが、PT110は上がslot1で下がslot2なのだ。で、無効にするためのスロット番号を間違えてたというわけだ。これで無事フラッシュカード起動でもう一方のPCカードが使える。
というわけで、まずLANを使えるようにする。Windows95のようなpeer-peerでは使えないが、NTへのログオンはNT DOSクライアント、NetWareクライアントのどちらでもつながるようにした。これでデスクトップ機とのファイルのやり取りが楽になった。
次にMIDI(SCP-55)。これはイネーブラを常駐させるだけである。あとはMIDIファイルとMIMPIを導入してOK。
ATAデバイス、カメラカード、モデムは標準のままで使える。ただし一つだけ動かないものがある。東芝のPHSカードだ。タプル情報は取り出せるし、割り込みも当たっているがCOMポートになってくれない。さんざん情報源を当たってみるとMobile PCに「VxDを使うからWindows95のみ対応」とあった。おそらくDOSでもイネーブラがあれば使えるのだろうが、まずメーカーからはそんなものは出てこないだろう。それよりも通信カードのくせにVxDを使うことが許せない。別のものに買い換えてやる。
よってPT110の主力通信媒体は携帯電話になったわけでちょっとつらい。
しかしLibrettoでDOSを使っていたときも思ったが、DOSでPCカードの抜き差しは気持ちいい。Windows95なら「PCカードの終了」というアクションで、どのタスクもそのPCカードを使っていないかを確認し、OKのメッセージが表示されてから抜くことができる。DOSならユーザーが判断して抜き差しをする。いたって単純明快でスピーディーだ。
本格的にDOSを使う
30MBコンパクトフラッシュが届いたので20MBのATAフラッシュから移行した。10MBの余裕ができたので、DIET処理をしていたものを解除して明らかに不用なものを削除した。PCカードスロットが1つ開いたので活用の幅が広がる。
ポートリプリケータがない!
PT110の必須オプションとしてポートリプリケータ(以下ポトリ)がある。PT110本体にはコネクタはほとんどない。ポトリによってキーボード、マウス、シリアル、パラレル、FDDが接続できるようになる。
だがしかし天下のモービル専科、IBM専科、T-ZONE、LAOXコン館を擁する秋葉原でも単独購入は不可能だった。IBMは生産を中止しており、流通在庫のみ。さんざん迷った挙句、ポトリが標準添付されているPT110のWindowsモデルを購入。本体部分は俺のほれほれ攻撃を食らった友人に売却。めでたくポトリ以下添付品をGetした。これで利用範囲が広がる。
ところでWindowsモデルにはTYPE3 HDDが付属する。せっかくだからデスクトップ機にしてみようと思い立ち、ポトリにインテリマウス、ColorQCam、15inchディスプレイを接続し、Windows95を導入してみた。
これがもうインストールそのものが遅くてたまらん!。486SX-33MHzということもあるが、TYPE3 HDDの遅いこと!
インストールが終わり、標準状態で少し使ってみたが、8MBのメモリとTYPE3 HDDの相乗効果でとてもじゃないが使う気になれなかった。速攻でPT110デスクトップ計画は断念した。
やっぱりこのスペックではWindows3.1までが使える範囲。しかしDOSの1MB縛りとシングルタスクはときどきもどかしいので、次は古いバージョンのOS/2なんかを試してみようと思う。ちなみにFreeBSDにするにもスペックが苦しそうなので試していない。
クロックアップ!
Mobile PC 10月号を参考にして外部クロックを40MHzにあげてみた。不器用なのでちょっと苦労したが一発で成功。3Dbenchは16.xから21.xに上がった。Windowsを使うぶんにはあまり体感できなかったが、WebBoyの動作が早くなった。DOSの動作がキビキビして気持ちがいい。
車で使おう
ロードスターでMobileへ
バッテリー交換
しばらく放っておいたら、バッテリーが死んでいた。ACをつなげても充電しない。これはおそらく過放電させてしまったらしい。うかつだった。
しょうがないのでバッテリーを買いに行った。もちろん IBM 純正なんてのはおそらく手に入らないので OEM元であろう Panasonic製のバッテリーを買ってきた。いわゆる DigiCam用のバッテリーがそのまま使えるのはよく知られた話で、PT110以外にもチャンドラ、TP235も同様だ。
ちなみに型番は VW-VBD1 (7.2V 1.25Ah)だ。
早速交換してみると、動かない。普通、予備バッテリーというのは売っている状態で半分くらい充電してある。「げげ、もしかしてバッテリー回路がイカれたか?!」と思ったが、ACつないだら充電を始めたのでひと安心。たぶんこれも放電し切ってしまったのだろう。
WebBoy for DOS Version 4
とってもイカすソフトウェア「WebBoy」が新しくなったのでIBM 直販でアップデート版を購入。
なんといっても Java Script に対応したのが大きい。いまや多くのページに使われていて、それがないとメニュー選択ができないなんてサイトもあるぐらいだからなあ。これでほとんどのページが問題なくなった。
読み込み速度も若干速くなっているようだ。メモリキャッシュだけでなくストレージにキャッシュできるようになったし、右クリックで画像の保存などもできる。あいかわらずやってくれるぜ。>日本IBM 大和事業所
しかしメーラのほうはイマイチ。
ヘッダ部分がぜんぜんダメで Content-type、In-Reply-to などが付かない。もうちょっと考えてよ>日本IBM 大和事業所
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